フランス人権記事

エッフェル塔を見るベストの場所、世界人権宣言のパリシャイヨー宮広場(ブログ投稿)

1948年12月10日に「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。」ではじまる、世界人権宣言を採択した「第3回国際連合の総会」が行われ、パリのシャイヨー宮には記念碑も建てられています。この前の通りは人権大通りと呼ばれています。(世界遺産オンラインガイドより引用)シャイヨー宮広場はエッフェル塔を見るのに一番の場所です。パリ観光で尋ねない人はいないと思います。

DSIJ事務局長、百溪のダウン症の人を養護する活動は、娘の誕生から始まりましたが、理論的に理解を深めて考え方が整理されてきたのは1989年11月からのパリのパスツール研究所結核研究室での抗酸菌研究(ヨーネ菌とらい菌の感染病理学)の頃でした。パスツール研究所でダウン症の研究をしたわけではなく、パスツール研究所から近い国立ネッカーこども病院のジェローム・ルジューン教授の遺伝外来(現在は独立している)を訪ねて娘に役立つ情報がないかと訪ねたことがきっかけでした。
訪ねた時にルジューン教授はたまたま不在で、教授の片腕だったマリー・レトール・レトワ先生がジェローム先生の考え方を教えてくれました。このお話が現在までの私の社会啓発活動の元になっています。この内容についてはまた、詳しく書きたいと思っています。
パスツール研究所では研究者の同僚が、お昼の時間にワインを飲みながら「フランスは近代民主主義の発祥の地だからな」と、お国自慢をするのを聴いていました。しかし、その民主主義発症の国もイギリスと同じく、フランスも優生思想が吹きまくってきた国なのです。この流れがジェロームルジューンのノーベル賞受賞を2度も妨げたのです。国民が主権を持つはずの民主主義国家の一員にに障害を持つ人はいつになったら完全に組み込まれるのでしょうか。

フランス公式ガイドの中村さんが美しい映像とお話でフランスを紹介するYoutubeの人気チャンネルの番組の一つ「【裏道散歩】エッフェル塔界隈を歩く!」を見ていたら、シャイヨー宮のシーンで「世界人権宣言を採択した場所」を思い出しました。私が数え切れない程、訪ねた場所を詳しく紹介してくれています。暗い優生思想の話題が多いDSIJ PRESSでも楽しい情報を提供していかなければと思います。どうかご覧ください。

参考:
1)エッフェル塔関連ブログ

2)「人間は生まれながらにして自由であり、平等である」
1789年 人間と市民の権利の宣言 第1条フランソワミッテラン大統領は、1985年、シャイヨー広場に、人権広場という名前をつけた。」(ミュウのヨーロッパの個人旅行のブログより

(DSIJ PRESS 百溪事務局長)

 

 

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