人権医学

オピニオン:ダウン症患者という表現は適切ではない。

ダウン症患者という表現は適切ではない。

「多くの女性はX染色体を2本持っていますが、ターナー症候群の女性は、2本のX染色体のうち1本の全体または一部が欠失しています。染色体が多くの女性と少し異なるために起こる、生まれつきの体質です。」と説明されます。ターナー症候群の女性の場合には「ターナー女性」と呼ぶべきだとされています。

ダウン症も染色体の数が一本多いというだけで、重病人のように表現される筋合いはなく。江戸時代末期にイギリスの精神病院院長で、特徴ある知的障害の患者をひとまとめにして報告したラングトンダウンの名称は誤解を招くのでやめるべきです。ラングドンダウン先生は白人が先祖返りしたか、形質が劣化してアジア人、蒙古人のような顔貌の白痴が生まれるという仮説を提唱しています。ひどい偏見だとジェローム・ルジューン先生は指摘しています。
確かに「ダウン症」という名称は親に誤解を与えて、検査中絶に引き込みやすい原因になっている気がします。
「21トリソミー女性とか男性」と言ったほうが良いでしょう。

21トリソミーの核型。21番目の染色体が3本になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ターナー女性の核型。性染色体であるX染色体が一本(右下)。

 

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