12.22 優生保護法、出生前診断の 分かりやすいお話会 inつくば
さて このたび 私たちは最高裁判決があった旧優生保護法の茨城県など地域での運用の実態、ダウン症の生命を生まれる前に選別してしまう出生前診断政策についての学習会を開催することといたしました
話題提供は、これまでこれらの問題に取り組んできた当実行委員会の二人が皆様にも分かり易い内容で行います。その後、皆さまにもご発言いただき、内容を深めていくことができればと思います
何卒ご出席くださいますようお願い申し上げます。また、是非ともご友人や知人をお誘いいただけるようお願いいたします。12.22のお話会の演者などについてのページもあります。御覧ください。
左の絵をクリックするとPDFファイルがダウンロードできます。
お知り合いの方や、公民館、集会所などに貼ってください。
会場:つくば市役所 コミュニティ棟会議室
〒305-0817 茨城県つくば市研究学園1-1-1
つくばエクスプレス線研究学園駅下車徒歩約7分
プログラム(予定です。)
13:45~受付開始
14:00~ 開催趣旨の説明 児玉正文
14:15-14:45 お話1 船橋秀彦
14:55-15:25 お話 2 百溪英一
15:30-16:00 質疑応答
演者1 船橋秀彦
「優生保護法問題の検証」
優生保護法の地域運用実態から福祉の課題を明らかにします。
1 略歴
・1955年に茨城県生まれ、1978年に茨城大学を卒業し、茨城県立友部養護学校、県立協和養護学校を経て、県立水戸飯富特別支援学校で2016年3月に退職。2016年4月から福祉制度の自立訓練事業(生活訓練)を使った18歳以降の学びの場、福祉型専攻科シャンティつくばをつくば市に開所し、運営と実践にあたっている。
NPO法人 茨城の専攻科を考える会 代表
2 著書・論文等
・「青年期教育から問う知的障害者教育と『学び』の本質的課題―18歳以降の学びの場(福祉型専攻科)の実践から」(日本特別ニーズ教育学会『SNEジャーナル』第30巻第1号、2024年10月。
・「連載 はじめの一歩 障害のある人を理解する」『みんなのねがい』2024年8月号~2024年11月号)
・「韓国の18歳以降の学びの場(専攻科、大学、福祉館等)に学ぶ」(全国障がい者生涯学習支援研究会『障がい者生涯学習支援研究』第5号、2021年3月)
・船橋秀彦「近江学園草創期における糸賀一雄の『県立養護学校』化への言及と小・中学校の分教場化-滋賀県への提出書類を手がかりに-」(『人間発達研究所紀要』第34号、2021年6月)
・『茨城県障害児教育史の研究(戦前)』1997年、茨障研出版
・(創作児童文学)『(完結編)ぼくのおじさんは、ハンセン病』2015年、茨障研出版
全文を茨障研HPで読むことができる
http://kareido-on-web.la.coocan.jp/ibashouken/ojisan_hansen.pdf
3 船橋の発表した「優生保護法の地域運用実態」に係る論稿
【優生手術全般】拙論「優生保護法と障害者」(『みんなのねがい』2018年10月号~2019年3月号、全国障害者問題研究会)
【事例・岐阜県】拙論「子どもをつくる権利を奪われた人たち」(『季刊セクシュアリティ』第90号、2019年)。
【神奈川県】拙論「優生保護法の神奈川県における地域浸透に関する研究」『障害者問題研究』第51巻第1号(通関193号)、2023年5月。拙論「優生保護法(優生思想)の地域浸透に関する研究-神奈川県-」茨障研HPに掲載。2021年11月26日UP。
http://kareido-on-web.la.coocan.jp/ibashouken/yusei_kanagawa.pdf 最終確認2024.8.17.
【茨城県他】編著『茨城の障害者問題研究 第16号 特集 優生保護法下の優生手術の地域実態に関する研究』2020.2、全障研茨城支部出版
【宮城県】拙論「優生保護法(優生思想)の地域浸透に関する研究-宮城県―」茨障研HPに掲載、2024年1月UP。「茨障研」で検索。
http://kareido-on-web.la.coocan.jp/ibashouken/yusei_miyagi.pdf 最終確認2024.8.17.
【京都府】拙論『優生保護法(優生思想)の地域浸透に関する研究−京都府−』茨障研HPに掲載、2023年1月UP。
「茨障研」で検索。
http://kareido-on-web.la.coocan.jp/ibashouken/yusei_kyoto.pdf 最終確認2024.8.17。
【出生前診断】編著『優生保護法・出生前検査及び優生思想に関する研究』2022年6月、茨障研出版。
現在(2024年11月)山口県の優性保護審査会の議事録(開示資料)を分析中。
報道他 (編集者が追加)
東京新聞記事 「あなたの子」を欲しがる妻に隠し続けた…強制不妊手術 自治体による軽薄すぎる「推進」の歴史
3.17参議院議員会館内学習会での船橋秀彦先生のお話
「福祉型専攻科ってなに?」
著書:障害児の青年期教育入門 出版社 : 全国障害者問題研究会 (2002/9/1)
発売日 : 2002/9/1 ペーパーバック : 277ページ
ISBN-10 : 4881342835,ISBN-13 : 978-4881342831
演者2 百溪英一
「だれが命と人権を守るのか」
ダウン症の生命の選別排除を目的とした出生前診断政策の意味と社会的影響をわかりやすく明らかにします。
1 略歴(詳しい履歴はこちら)
獣医学博士の医学研究者で日大大学院獣医学専攻を修了後、農水省の研究所において36年間家畜感染症の免疫病理学研究を行った。その間、アイオワ大学獣医学部・アメリカ合衆国立動物疾病研究所(NADC)やパリのパスツール研究所、近年はアメリカの数理学研究所やテネシー大学などでも在外研究を行った。定年退職後は埼玉県にある東都大学に勤務して看護学生に基礎医学や看護英語を教えながら研究を続けた。障害者の人権も研究テーマ。
その後、東京医科歯科大学人体病理学講座、そして現在は順天堂大学医学部神経学講座で自己免疫病の研究を非常勤講師として行い(クローン病や多発性硬化症など)、同大保健医療学部では医療英語を非常勤講師などを努めている。自己免疫病と感染病の研究を続けるために一般社団法人比較医学研究所(CMRI)を2018年4月に設立して所長を務めてきた。(*医学病理学研究の論文についてはこちらを御覧ください。)
また、娘がダウン症であることから、東都大学で専門の病理学研究の傍ら知的障害のある人の人権侵害と擁護の問題も研究してきた。茨城県にダウン症児親の会を創設し、事務局を30年間担当した。平成元年にパリのパスツール研究所留学中に国立ネッケル小児病院にあったジェローム・ルジューン教授の遺伝科グループと交流。パリ市内の知的障害者親の会および作業所などとの交流をして情報収集した。また長年ダウン症の国際的組織(FIDS、DSi)の理事としての活動を通じ、海外の親の会とのチャンネルを持ってきた。そういった情報はダウン症国際情報センターのHPを通じて公開している。
ダウン症に関連する著書
◯2024年1月に敬虔なカトリック教徒であり、医師で近代遺伝学の父とも言われるジェローム・ルジューン教授の伝記を翻訳出版した。
🔵その原著者との縁で本年5月にジェローム・ルジューン財団がローマで開催した生命倫理国際会議に招聘され、ダウン症の出生前診断と生命倫理について講演した。会議前のインタビューと講演がYoutubeで見られます。
◯監訳:ダウン症の若者支援ハンドブック、JMプエスケル編、明石書店(2008).もお読みください。
(*障害児福祉に関する活動はこちらを御覧ください。)
本企画のオーガナイザー
児玉正文さんの紹介
1984年にダウン症の息子が生まれたのをきっかけに、障害児や障害者のことについて考えるようになる。
定年退職後に日本語教師。
福祉活動
1)つくばに養護学校を作る活動に参加。
2)茨城県ダウン症協会、つくば県南ダウン症児者親の会の設立に参加、その後世話人。
3)障害児学童保育「ポランのひろば」の準備、設立に参加。
4)NPO法人 茨城の専攻科を考える会理事、NPO法人 にっこりの森理事
5) 一般社団法人比較医学研究所 監事
学会発表など
マルチメディア時代の患者教育のあり方
第9回日本アレルギー学会春季臨床大会 1997年5月1日、児玉 正文
地域での運動と障害児発達保障システムづくり 茨城県つくば市でのとりくみ、児玉 正文
障害者問題研究 29(2) 140-144 2001年8月
主催者:優生保護法・出生前診断学習会実行委員会(つくば市登録団体)
世話人:児玉正文(代表)