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ガソリン不足と障がい者の暮らし

経過と取り組み

○特別支援学校と通学保障  3月11日2時46分、大地震がありました。5日後(15日)に、茨城の障がい者・及び学校・施設等の地震発生時の状況と被害、その後の対応と困難などを、メールで皆さんに呼びかけ、お知らせいただきました。障がい児学校や施設、障がい児・者やその家族の方々から、報告が寄せられました。今も、寄せられています。  その情報の中で、20日に、「その後の困難」として、お子さん(肢体不自由)がいるためガソリンの給油に何時間も並ぶことができない、二人の障がいのある子を抱えて並べない(知的障害校)などの実態と、「なんとかしたい」との意見が届けられました。特に肢体不自由校では、車いすなど持ち帰りの荷物が多いのと,障がいの状況から,スクールバスはありますが、保護者送迎のお子さんが結構多いのです。

 県内の特別支援学校は、22日が終了式に予定されていて、21日は祝日のため、実質1日の登校日となります。私も、地震後の状況確認と登校日の連絡を、親さんにしたところ、遠距離の方ですが、「登校するためにガソリンを使わずに1日分とっておく」とのことでした。そのような状況でしたので、学校は1日ですが、あえて茨障研(支部長と相談の上)として、県内大手の石油業界(関彰商事、筑西市に本社がる)に、電話とメールで、通学のためのスクールバスへの給油の必用と通学のための送迎で困っている親がいる旨、21日の午後になりましたが伝えました。関彰商事の方には、誠意ある対応をいただきました。その後、関彰商事から関係機関に連絡されたらしく、県の災害対策本部と県教育委員会特別支援教育課から私の方に連絡が入りました。私の方では、上と同様の趣旨の話を伝えました。

 22日の私の学校の修了式の日、スクールバスが走り、親さんと一緒に登校する子ども達もおりました。肢体不自由校の先生からも「22日の修了式には、ほとんどのお子さんが登校できました。親御さんたち,みなさんがんばって列に並び,給油したそうです。『40分ならびました!』(お子さんを乗せて)などと明るく報告してくださいました」とありました。県内には、残念ながら再開できなかった学校もあります。たった1日の登校日でしたが、その1日のためにガソリン確保をする親さんに、あらためてこの教育の価値を思いました。

○通所作業所と送迎保障  ガソリン不足は、学校だけでなく通所の作業所等にも困難をもたらしていました。むしろ毎日のことですから学校より、困難は大きいとも言えます。「この1週間通所施設が休みだったため(障がいのある青年)のストレスが溜まっています。来週は施設のガソリン(送迎用の車両)がないので、自主通所の申し出が昨日ありましたが、(親が)送迎するためのガソリンがありません」との報告がありました。私の方で、水戸市のある作業所に問い合わせたところ、「職員で送迎車両のガソリン確保に奔走している」とのことでした。ガソリン不足は、障がい者の通勤にも困難をもたらしていました。

 このような状況から、徐々にガソリン事情は好転に向かっていますが、あえて知事宛に要望書を提出することといたしました。至急の取り組みに意味があるため、みなさんにメールで23日・6時に呼びかけ、すぐに返答のいただけた団体(茨障研、県ダウン症協会、きょうされん茨城支部)の3団体の連名で、添付の申し入れを、24日の午後に、FAX(ガソリン不足のため持参をしない旨、県に連絡)と郵送でいたしました。その後、24日の23時にいただいたメールで、「茨城LD等発達障害親の会 星の子としても賛同する」との連絡をいただきました。ほんとうに、ありがとうございます。県には、変更したものを、追加で提出したいと思います。

 なお、要望書は、県知事ばかりでなく、市町村長、ガソリン関連会社の協同組合にも出すことも考えました(提案をいただいた)が、こちらの力不足もあり、今回は県知事宛のみにさせていただきました。  また、この間、県内のガソリン給油場所の情報、災害マニュアルの情報(身体障害者優先の記述)、考え方についてのご指摘など、いただきありがとうございました。  以上、これまでの経過と取り組みを、報告させていただきました。

(全障研茨城支部が茨城県ダウン症協会、きょうされん茨城支部他の組織と共同で茨城県庁に申し入れをした内容です。全障研茨城支部の船橋秀彦先生より頂いた情報です。)(2011/3/25)

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