人権出生前診断未分類胎児論文

胎動に対する語りにみられる妊娠期の主観的な母子関係胎動日記における胎児への意味づけ(文献紹介)


「胎動に対する語りにみられる妊娠期の主観的な母子関係胎動日記に

おける胎児への意味づけ」と出生前検査へ情報提供のタイミングの意図

DSIJ事務局長 百溪英一

厚労省は妊婦が母子手帳を貰いに行く際、お腹の子供に障害や病気があるかもしれないから出生前診断を受けたほうが良いですよと、検査に誘導する施策をとっています。昨年4月からの新年度予算で、この検査を全妊婦に周知させることにしています。この施策を慎重に調べると、巧妙に作られたチラシやホームページを見ていくと、検査を受けなくてはいけないという思いにさせられ、さらに、検査結果が陽性だった場合、我が子を人工妊娠中絶(現在の日本ではほとんどが掻爬法という古い術式)により殺すかどうかという判断に迫られます。これは慎重に考えてみたら恐ろしい選択です。この施策は日本ダウン症協会の意見も聞いた上で薦めていることが2/17日の公文書で明らかになりました。

そして、妊婦さんが役所に母子手帳を受け取りに行く際、都道府県の保健所の保健師がダウン症などを見つけ出す出生前検査があることを説明してチラシを渡します。

このチラシの記載やそこに出ているQRコードでホームページを開いてみるとわかることですが、これを見ていくと、かわいい赤ちゃんや成長していく子供のイメージはどこにもなく、妊婦さんの心の中は胎児の病気や障害などの情報でいっぱいになり、妊娠の喜びなどは吹っ飛んで、心は不安だらけになるような仕掛けになっています。

さて、母子手帳を受け取りに行く時期というのはどうなっているのでしょう。

母子手帳は、病院で妊娠が確定してから、いつでも受け取れます。 ただし、主治医から「次の妊婦検診までに、母子手帳をもらってくるように」と指示をもらってから受け取りに行く場合が多いようです。 母子手帳の交付を受けるタイミングに決まりはありませんが、赤ちゃんの心拍確認がとれる妊娠6週~10週目頃が多くなります。引用元

厚生労働省は、妊娠11週まで母子手帳をもらいにいくことを推奨しています。 安全に妊娠して出産するためには、早めに健康診査や保健サービスを受けることが大切です。 妊娠届の提出期限は決まっているわけではありませんが、妊娠11週までを目途に、早めに行うようにしましょう。引用元

さて、この母子手帳を貰いに行くという妊娠11週までの母子関係というのはどうなっているのかを調べてみました。
文献によれば、妊婦が胎動を感じるのは妊娠16 〜20週ころだとされ、これには個人差もあるそうです(間崎 、平川1998)。胎動も感じず、赤ちゃんを意識したりかわいいなと母親が感じていない11週までに、母子手帳をもらい、母親の気持ちになっていく準備をすることは望ましい事かもしれません。しかし、このように子宮の中の胎児を自らの子供と認識して様々な感情(愛情)が芽生える週齢前に、これでもかこれでもかと胎児に付いてのネガティブな情報を妊婦に与えるのはどうしてかと考えると、やはり検査や中絶を判断させるのに好適な時期だからかもしれません。

以下にご紹介する論文は、胎動を感じる時期や母親の感情の変化についてを調査してまとめたものです。上記ヒントを参考に読み解いてみてください。(DSIJ事務局長)

胎動日誌14_KJ00001023946

原著のPDFはこちらからダウンロードすることができます。

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